
『少女小説から世界が見える─ペリーヌはなぜ英語が話せたか』
川端 有子 著、河出書房新社 刊
『英国レディになる方法』が面白かったので手に取ってみました。
所謂名作少女小説を作中の時代背景や文化的側面からわかりやすく読み解いていて、「若草物語」、「家なき娘」、「小公女」、「赤毛のアン」、「あしながおじさん」の5つの物語が取り上げられています。
自分が一番面白かったのはアニメで「ペリーヌ物語」となっていたエクトル・マロの「家なき娘」の章。
以前、友人からビデオを借りて全話まとめて観たことがありまして、子供の頃観た記憶とはまったく違った話でびっくりしたのですよ。昔は両親と死に別れてしまったペリーヌが健気に頑張って祖父の元に辿り着く感動の物語だと思っていたのですが、自分がいい歳になってから観てみるとペリーヌのサバイバル能力の高さやしたたかさの方に感動してしまいました。宿舎を出て自給自足生活を送るくだりは長い旅のシーンと同じ位印象に残っています。
この本でも原作のペリーヌのたくましさと彼女の生い立ちからくる様々な能力の高さについて、そして当時の社会状況についても詳細に語られていて、原作への興味もかきたてられました。
そのほか、「若草物語」の章ではペアとしての姉妹の考え方に目から鱗が落ちました。イメージとしてメグとジョー、ジョーとベスって組み合わせはすぐに浮かぶのですが、それ以外については考えたことがなかったので新鮮でした。
本書の内容とはあんまり関係ありませんが、「若草物語」における優美な長女と知的な次女って構図はオースティンの「高慢と偏見」のジェーンとエリザベスからヒントを得たのかな?と感じたのですけれど、実際の所はどうなんだろう。
あと、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「わたしが幽霊だったとき」は「若草物語」、「九年目の魔法」は「あしながおじさん」の要素(パロディ?)があるので、そのへんをどなたか細かく考察してはくださらぬものかと考えています。凄く面白いと思うんだけどなぁ。














