
『喪の女王 1』
須賀しのぶ 著、集英社コバルト文庫 刊
ザカールを脱出し、ユリ・スカナのイーダル王子の元で庇護を受ける事になったカリエとエディアルド。
傷ついた心身を安らかな時間の中で癒していくカリエだったが、やがて束の間の平穏は破られ、ふたりを追う刺客が現れる……。
今までの復習をしつつ、次の大きな流れへ続く巻って感じでしょうか。
舞台はザカールからユリ・スカナへ移り、そして次は何処へ行くのか。
イーダル王子は相変わらずのテンションですが(笑)、彼の中にもなかなか複雑な心情があるようなのでその辺にも興味津々です。
今回のタイトルはそのまま素直に受け取るのならば、バンディーカ女王の事なのかな。『砂の覇王』の時のようにまた裏の意味があるのかもしれませんが。女王陛下もなかなか波瀾万丈な人生をお送りだったようですなぁ。ま、この話に出てくる人たちは皆波瀾万丈な人生を送ってますけれども。
エティカヤ及びバルアンの思惑やら、ユリ・スカナの事情やら、ルトヴィアとの絡みも気になるところ。ミュカは頑張っている様子ですね。
それにしてもラクリゼの誇り高さには胸を打たれましたよ。
『暗き神の鎖』のクライマックスでは一番必要としている者同士が互いを求め合うシーン(※色っぽい意味ではなく)がありましたが、その後そのまますんなりと全てが解決して万事めでたしとならないのはわかってはいますけれど(他の作家さんならともかく、須賀さんのお書きになるものでそういった展開になる事はなかろうと思われますし)、やっぱりちょっと切ないですねぇ。
でも、何だかんだ云ってラクリゼを一番理解しているのはサルベーンなんですな。
こういう関係性も語られているのがこの物語を奥深くしている所以なのではないでしょうか。うおお切ない。イーダル王子じゃなくても口のひとつも出したくなるってもんですよ。たとえサルベーンに厭な顔をされるにしたってさ!(笑)
そうそう、サルベーンとエディアルドの誠実な友情関係(爆笑)は感涙モノでした。エディアルドのボケにはカリエのツッコミが一番なのは云うまでも無いですが、サルベーンのツッコミ(いじめ?)も冴え渡っているので読んでいて楽しかったな〜。
あ、千人目のクナムに関しては予想していないではなかったのですが、やはりああ来られるとびっくりですよ。うわあ。
早く続きが読みたいです(しみじみと)。
で、どのへんが真面目な感想だったとか云い張るつもりなのだろうか……。これだから自己申告は当てにならないっての(苦笑)。












