日々雑景
本や漫画や映画の感想に購入本のメモと雑記など

購入書

パンダ
岩合 光昭
4104148059




輝くもの天より墜ち
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 浅倉 久志
4150116237



王狼たちの戦旗 5
ジョージ R.R.マーティン 岡部 宏之
4150116245



流血女神伝喪の女王 7
須賀 しのぶ
4086010534



マリナー氏の冒険譚 (P・G・ウッドハウス選集 3)
P.G.ウッドハウス 岩永 正勝 小山 太一
416326180X



【2007/07/31 22:25】 購入本 | トラックバック(0) | コメント(0) |

久し振りに

スキャナを使おうと思って引っ張り出してきたまではよかったものの、ソフトの起動の仕方をすっぱりきっぱり忘れていましたですよ……。
なんとか思い出したのですが、旅行記に使おうと思った写真などを十数枚ほどスキャンしたところで今度はスキャナが動かなくなりました。
やっぱりあれか、今日は気分が乗らないし疲れちゃったからもうお仕事したくないな☆とかそういうことかスキャナよ!!
このナマケモノめ、そんな所は持ち主に似なくていいからもっと働けよ!(苦笑)


まぁ、そんなこんなで旅行記ブログをちょっぴり更新してます。一週間に1回更新するつもりだったのに10日振りになっちまったです。
今回はお嫁ちゃんの話とプラハ城パート1(また続くのかよ……)。
カレルシュテインの項には働きの悪いスキャナで取り込んだ(泣き笑い)切符の画像を追加してますので、興味のある方はどうぞ〜。


【2007/07/31 00:39】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) |

購入書

市川の古書店でジェイムズ・ティプトリー・ジュニアを拾ってきました。


星ぼしの荒野から
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 伊藤 典夫
4150112673


老いたる霊長類の星への賛歌
伊藤 典夫 友枝 康子 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
4150108269




今月出た新刊も買わなくては。


【2007/07/28 22:53】 購入本 | トラックバック(0) | コメント(0) |

市川の

里帰りカップ資料館麻生珈琲店に連れて行ってもらいました。有難う海生さん(私信)。



里帰りカップ資料館では古伊万里や柿右衛門のカップの実物を見られてその装飾の細かさにびっくりでした。
お猪口とかごく小さめの湯飲みくらいの大きさの茶碗にみっしりと手書きで細か〜い絵が描いてあるのですよ。お米の粒に絵や字を描く人の仕事を連想しました……。これ相当目に負担がかかるよなぁ。
百人一首の歌をカップの内側にずらりと描いているものやら、茶碗を画帖に見立てたように美しい花鳥風月を描いたものがあったりと、ジャポニズムの真髄ここにあり!的な展示品の美しさには溜息がでるばかり。
あ、ヒゲカップ(※正式にはムスターシュカップ。飲み口が髭を汚さないような構造になっているカップのことをワタクシは勝手にこう呼んでます・笑)も見られました! 
写真でしか見られないようなものの実物を目にすることが出来て嬉しかったです。


麻生珈琲店の方は、落ち着いた雰囲気のゆったりできる空間でお茶を楽しむことができました。近所にこんなお店があったら通いつめてしまうなぁ。
紅茶党ですのでやっぱり紅茶を頼んでしまいましたが、アイリッシュコーヒーなども飲んでみたかった〜。



隅田川の花火大会があるので帰りの総武線がかなり混んでたり、JRの駅ではポケモ○のスタンプラリーに興じるお子様たちがもりもりいたりと、ちょいと季節の風物詩(?)を味わいながら地元まで戻ったところで、地元もお祭りだったことに気が付く自分(苦笑)。男女を問わず浴衣姿っていいね!と思いつつ、駅前の投票所で期日前投票を済ませて帰宅しました。




アジアカップの試合は何かすっげ荒れてますね。一体どうなるんだかな……。


【2007/07/28 22:52】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) |

気がつかなんだ

ブラティスラヴァ世界絵本原画展(→感想)で見て気に入ったツィリル・ボウダの作品って、「チェコ絵本とアニメーションの世界」展にも来てたのかな〜と買った図録を引っ張り出して眺めてましたらば、案の定ボウダの作品もちゃんと載ってましたよ……。うぉう、アホか自分!
でも画風が全く違ってたんでわからなくても仕方ないよね……?(汗)


ところでその図録ですが、求龍堂から一般の書籍↓としても発行されていたのですね。


チェコ絵本とアニメーションの世界
チェコ絵本とアニメーションの世界



ワタクシが会場で購入したのはISBNのついていない方だったんですが、ひょっとして両方販売してたんじゃろか。


【2007/07/27 23:32】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(4) |

イジィ・トルンカ作品集 Vol.2

イジィ・トルンカ作品集 Vol.2
イジィ・トルンカ作品集 Vol.2





パペットアニメーションの「チェコの古代伝説」(1952年)と、セルアニメの「動物たちと盗賊」(1946年)の2本が収録。
「チェコの古代伝説」の方はチェコの建国伝説が語られています。
名前すらなかった土地へ民を導いて行った長チェフの物語から語り起こされ、クロクの娘リブシェとプシェミスルの物語(賢女リブシェが治めていた国が男性の主であるプシェミスルを得るに到った次第の経緯)、ツチラッドとシャールカの物語(敵対する陣営同士の男女の恋が中心になっています)など、チェコの代表的な伝説が人形たちの演技によって語られていく構成。
台詞などはあまり無く、おおまかな年代記風に進んでいく為、チェコの歴史や伝説に興味がないと少し退屈に感じてしまうかもしれませんが、劇中で使われる音楽や、画面を彩る神秘的な雰囲気、活き活きとした踊り、猛々しい戦いの場面の迫力など、言葉以外の部分が非常に雄弁で密度が濃いのです。画面の造り方も非常に美しく、リブシェが森の中でお告げを求めに行く場面は秀逸でした。
様々な挿話が印象的だったので、チェコの民話や伝説についてもっと知りたくなってしまいました。


「動物たちと盗賊たち」はとにかく可愛らしくて愉快な作品。
「チェコ絵本とアニメーションの世界」展の会場で初めて観たのですが、その時に一目惚れしてしまいました。何度観ても楽しいなぁ!
動物たちと盗賊たちのユーモラスな動きと軽妙な音楽が合わさって、短いながらも楽しさの余韻を残してくれる佳品です。


2本とも労力を惜しみなく使っているとにかく凝った作品なので、何度もじっくり鑑賞したくなります。
あと、是非とも他の作品集も観なくては〜!






【2007/07/27 23:31】 DVD | トラックバック(0) | コメント(0) |

国名の漢字表記

初版が1943年の岩波文庫の翻訳物を読んでおりますが、ヨーロッパの国名の殆どが漢字表記です。しかもルビはありません。



英蘭(イングランド)
獨逸(ドイツ)
佛蘭西(フランス)
西班牙(スペイン)
瑞西(スイス)
瑞典(スウェーデン)
丁抹(デンマーク)
伊太利(イタリー)
墺太利(オーストリー)
土耳古(トルコ)
羅馬(ローマ)
和蘭(オランダ)

あたりまでは何とか読めましたが、


匈牙利
がどうしても読めません。
ポルトガルは葡萄牙だしなぁ……と思いながら本文を読み進めておりましたら、「土耳古帝國との隣接」ってな言葉が出てきてようやくハンガリーのことだとわかりましたよ……。
パソで変換すると「洪牙利」と出てくるのですが、漢字表記の語源を調べてみたら、はじめ「洪加利」の表記だったのが、ハンガリー人は匈奴(きょうど)と近親関係にあるという見方によって匈奴の「匈」の字をつけて「匈牙利」って表記になったんだとか。
因みにマジャールは「馬札兒」だそうですよ。ルビ無しじゃ絶対読めないよな……。


で、この漢字表記ってもともとは中国語からの借用っぽいので、ちょっと検索かけてみましたらば、こんなページが出てきて面白かったのでメモ。


北欧の残りの国々の表記が気になっていたのですが、
「フィンランドが「芬蘭」(これはちゃんと変換で出てきた)なのはともかく、アイスランドが「冰島」って字面でそのまんまだよ!(笑)
ノルウェーは手偏に「那」でした。「諾威」って表記もあります。
ベルギーは「白耳義」のほか「比利時」とも書くのですね。
チェコは「捷克」でした。やっぱり読めない……。



【2007/07/26 00:58】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) |

ブラティスラヴァ世界絵本原画展 (うらわ美術館)

絵本原画展看板 絵本原画展ポスター






うらわ美術館で開催されている「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」を見学してきました。


上の写真左側は入口を入ってすぐに出迎えてくれたヨゼフ・ラダの絵の立て看板。顔を入れて記念撮影ができます。観光地によくありますが、美術展で見たのは初めてですよ!(笑)
右側の写真はエレベーター脇にあったタペストリー風の案内表示。
アリ・レザ・ゴルドゥジャンの『黒鉛筆と赤鉛筆』の挿絵が使われています。


この展覧会では、2005年に行われた第20回展の上位入賞作の原画が展示されています。
原画と出版された絵本とを見比べられるので、実物と印刷の色調の違いを楽しめました。
特に印象に残った作品は、
アリ・レザ・ゴルドルジャン(イラン)の『黒鉛筆と赤鉛筆』は油彩とコラージュで、絵の中に本物の鉛筆の一部が使われています。絵自体も素晴らしいのですが、このアイディアにも感心しました。
パヴィル・パヴラック(ポーランド)の『ヤユンチェク』はウサギ4兄弟の末っ子が活躍するお話。柔らかい色調とユーモラスで愛らしい画風が魅力的です。
パブロ・アマルゴ(スペイン)の『お姫さまとエンドウ豆』の挿絵は、原作がアンデルセンだとは思えないほどデザイン性が高くてスタイリッシュでした。古典的な童話に対してこういうアプローチの仕方もあるのだなぁ!とびっくり。
カレル・クヌート(ベルギー)の『悪女クヌート』は、この著者はブリューゲルに影響受けてるのかな〜と思っていたら、作品自体がブリューゲル(父)の作品を下敷きにしているそうです。話もちゃんと読んでみたいんですが、邦訳は出なさそう……。
アラン・ゴーティエの『私の“ロバの皮”』はペローの童話が原作。
少々不気味系ではありますけど、暗い色調と特徴的なデフォルメが面白くて素敵です。


日本人作家では酒井駒子さん、荒井良二さん、こみねゆらさん、長新太さんなどの作品が展示されています。
青山邦彦さんの『ドワーフじいさんのいえづくり』(あらすじだけ読むと、「船頭多くして、船、山に登る」ってな印象の話です・笑)と、おかねよしきさんの『よなかの さんぽ』が特に好みだったかな。


チェコ関連では、ヨゼフ・ラダのリトグラフがまとまって来ていました。
黒ビールの宣伝カードやわらべうたカードは復刻して販売して欲しいです!
ポスターも可愛いんだよね〜。
ヨゼフ・チャペックはケネス・グレアムの『たのしい川辺』の挿絵も描いていたのですね。
あと、今回初めて知ったツィリル・ボウダの作品群のユーモラスな魅力にすっかり虜になってしまいました。ボウダが手がけた本が欲しい〜!!


美しいチェコ絵本の古書やチェコの作家の邦訳作品(これも古書)の展示もあって、ガラスケースごしに装丁を眺めるのも楽しかったです。


展示の最後の方にあったお子様を遊ばせておくスペースにチェコのおもちゃがたくさん置いてありましたけど、あれはひょっとしてここの木のおもちゃかな?
ワタクシがプラハで「欲しい欲しい!!」と騒ぎつつ諦めた懐かしいおもちゃがいくつか並んでいたもので(いや、木のおもちゃは自分用に三つ首のドラゴンを買ったんですけど、ひもでひっぱるあひるのおもちゃとかも欲しかったので……)。


時間がなくて全体的にゆっくり見られなかった(時間がないのにも関わらず、ついうっかりラダとチャペックのアニメを観てしまったせいもある・笑)のでもう一回くらい行きたいです。
リピーター割引(観覧済みの有料チケットを提示すると団体料金に割引してもらえるのです)が使えるのでまた行こうかな〜。


浦和駅周辺も昔ながらの商店街が残っていて歩いているだけでも楽しかったです。
あと、どこに行ってもレッズ一色なところがスバラシイね!(笑)



今日はポのつく最終巻!

の話題で持ちきりだったような気がします。昼と夕方と夜のニュースで都合三回も同じ映像を見たよ(笑)。
そういや、先月ロンドンのピカデリー界隈の書店の前を通った時に「ポの発売日は深夜12時に開店するよ!」ってな掲示があったっけなぁ。あそこでも皆さん並んでたのかしら。
ワタクシ自身はかの作品に対して思い入れはございませんが、楽しみにしていた本を手に入れた時の嬉しげな表情の皆様の顔をみるのは楽しかったです。
本っていいなぁ!(←何か感想としておかしくないかそれ)


タイトルに関しては露骨なまでに伏せてますけど、おわかりになりますよね?





それはともかく(おい)、アジアカップ対オーストラリア戦。
先日のU-20での対チェコ戦の時もそうだったので、PK戦だけは勘弁してくれ!と思ってたらやっぱりなったですよPK戦……。
PK戦は観てるだけで心臓に負担がかかるから厭なのよねぇ。
中村(俊)、遠藤、駒野と三人目までがさくっと決めて、高原が失敗、最後の中澤も見事に決めてくれましたね! すげえすげえ!!
オシム監督の笑顔も久し振りに見られた気がするし、とことん攻撃的なゲーム展開といい、高原の同点ゴールといい、良い試合だったと思いますー(つか、日本勢があれだけ攻撃的なゲーム運びが出来るってのにびっくりしたんですけどワタクシ)。
でも、アナウンサーとゲストがもっと静かにしててくれりゃいいんだがなぁ!(って民放での放送の時いつも書いてますな。いや、テレ朝系とはどうにも相性が悪いらしくて)


準決勝はどこと対戦することになるんでしょうかねぇ。次は25日か。



【2007/07/21 22:19】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) |

読了本メモ

4488161022ハマースミスのうじ虫
ウィリアム モール William Mole 霜島 義明
東京創元社 2006-08

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タイトルは作中の狡猾で周到な恐喝者のことを表現しているのですが、ロンドンのハマースミスで腐乱死体が発見されるような話なのかと無駄な妄想を勝手に膨らませておりました(苦笑)。全然違ったけどね!
自身に際立った特徴のないことを逆手にとって巧妙に恐喝を重ねる犯人と彼を追う素人探偵(本業はワイン商)キャソンの攻防を地味ながらも丹念に描いていて面白かったのですが、幼稚な自己顕示欲と目的を持つ犯人側の方はともかく、探偵のキャソンに共感しにくいのがどうもなぁ……。
なんかこう、キャソンという人物の良心的な部分がわかりにくくて、自己中心的に見えるんですよね。彼の視点もどこか人を見下しているように感じられてしまって個人的にはキャソンを好きになれませんでした。彼は女性にもてるらしいんですが、



 女が酒を飲むのは、男が飲むからか、体のどこかが傷むからだ。失恋して飲むこともあるが、容色が衰えたからという理由の方が多い。幸福な時には決して飲まない。男が飲む理由はふたつ。幸福を膨らますためか、惨めさを紛らわすためだ。(同書 P11より引用)
ってな考え方の人物がどうして女性との付き合いに不自由がないのかワタクシにはよくわかりません。なんだこの決め付け。ワタクシ下戸なんでちょっとむっとするくらいですけど、酒好きだったら激怒しますよ?


などとキャソンについてひっかかる部分はありましたが、罠を仕掛けて犯人を心理的に追い込んでいくサスペンス部分の迫力は凄かったです。




不覚うぅぅぅ!!

昨年から楽しみにしていたチェコフィルの来日公演の先行予約どころか一般発売日まですっかりさっぱり忘れていて、脳細胞の衰えがすこぶる心配な羽鳥です皆様コンバンハ。
希望の席種ではないものの、一応行きたかった日程の演目(ドヴォジャーク)のチケットは確保できて一安心なのですが、明日から追加公演の先行予約が始まるのです。
しかも、演目が一度は生で聴いてみたいと思っていた「わが祖国」全曲(※「モルダウ」のみでないところがポイントなのです。第一曲の「ヴィシェフラド」がめっちゃ好きなので!)なんですよ。
当選した時のことはその時考えるとして、とりあえず良い席種で申し込むだけ申し込んでみようかな〜。
つか、音響が悪くなければ安い席でもいいんですけどね。
とにかく生オケで「わが祖国」が聴きたいー!



【2007/07/19 23:43】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(4) |

リプトンのティーバッグ

リプトン




プラハのスーパーで買ったリプトンのティーバッグ(100袋入りの12%増量)を開けてみましたら、ティーバッグのみが112袋みっしり入っていたのが面白かったので画像をアップしてみました。112袋もあると流石に壮観だった(笑)。
でも、いちいち袋に入っていないところが普段使い用には便利です〜。

隣に写ってるのはおまけで付いていたリプトンオリジナルのマグカップ。毎日使ってるので茶渋が落ちてません。週末にでも漂泊せねば(汗)。



【2007/07/18 23:54】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) |

図書館本

返却期限は28日。


緑の模様画 (福音館創作童話シリーズ)緑の模様画 (福音館創作童話シリーズ)
高楼 方子

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大英帝国という経験大英帝国という経験
井野瀬 久美惠

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読了本メモ

4105055313レベッカ
ダフネ・デュ・モーリア 茅野 美ど里
新潮社 2007-05

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なかなか読む機会に恵まれなかった古典的名作の新訳なので読んでみました。
冒頭の夢の中でのマンダレー邸の描写が詩的で美しくて素晴らしかった!
スリラーでサスペンスなのかと思ってましたら、ミステリ要素もあり主人公の成長小説でもありロマンスでもありと盛りだくさんでした。
原書の発行は1938年なんですが、古臭い部分がなくて現代でも読み継がれるだけの魅力を備えた作品です。
全体的に読みやすい翻訳なんですけども、「メード」は「メイド」って表記の方が個人的には好みだなぁ。


しかし、読んでいて一番印象的だった場面が第二章でのお茶の時間の回想シーン(P12〜13)だったってのは我ながらちょっとどうかと思うよな……。
以下は該当部分より引用しています。


 何百年と太陽に晒され、清潔で雰囲気など何もないこのまっ白いバルコニーで、わたしは四時半のマンダレー、図書室の暖炉の前に引き寄せられたテーブルのことを思う。定時どおり寸刻の狂いもなくさっとドアが開いてお茶の支度がはじまる。銀のお盆、ケトル、雪のように白いテーブルクロス。けっして手順が異なることはない。そうしてスパニエル犬のジャスパーが長い耳を垂らして、運ばれてきたケーキに知らん顔の振りをする。毎回、ごちそうが並べられたのに、ふたりともほんのわずかしか食べなかった。
 バターをたっぷり使ったクランペットがいまも目に見える。それに三角形のパリッとしたかわいらしい小さなトースト、さっくりと軽い熱々のスコーン。何をはさんであるのか、謎めいた風味のとてもおいしいサンドイッチ、それとあの特製のジンジャーブレッド。口の中で解けてしまいそうなエンゼルケーキ、そしてオレンジピールやレーズンたっぷりのこってりしたケーキ。おなかをすかした一家を一週間は養えるぐらいあった。
(以下略)



空腹時に読むと大変なことになりそうな箇所でございます。
読み返しただけで焼き菓子の幻影が目の前に浮かぶようですわ……(ヨダレが滂沱)。

って、名作文学読んでても結局は食い気なのか自分!




購入書

7月12日購入分。


4309204775クレイ
デイヴィッド・アーモンド 金原 瑞人
河出書房新社 2007-07

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4150204462ドラゴンと愚者 (ハヤカワ文庫 FT フ 15-1)
パトリシア・ブリッグズ 月岡 小穂
早川書房 2007-07

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近代文化史入門 超英文学講義 (講談社学術文庫)
高山 宏
4061598279

【2007/07/13 23:59】 購入本 | トラックバック(0) | コメント(0) |

読了本メモ

4152087196わたしを離さないで
カズオ イシグロ
早川書房 2006-04-22

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主人公のキャシーが淡々と語る回想によって、「介護人」や「提供者」、「施設」などの作中で秘められている事実や登場人物たちを取り巻く世界のいびつさを少しずつ明らかにしていく手法が上手いなぁと思いました。
作中の歪んだ社会についてはこれはもう絵空事ではなくなってくるのかもしれません。
人間のエゴはどれだけの物を求めるのかなどと考えると暗澹たる気持ちになりますが、歪んだ世界の中でも美しいものは生まれ得るのですね。
ノーフォークの「ロストコーナー」のエピソードは胸をしめつけるものでした。




終らない

未だに旅行記のまとめが終らない羽鳥です皆様コンバンハ(挨拶)。
しかもまだ2日目も終ってません。どうしますかどうする気なんですかワタクシ!(知りません)
6月5日のエントリ分だけで8項目も出来てるのが自分でもおっどろきぃ!ですが、カレル橋とネルドヴァ通りの記事をアップしてますんで、興味のある方はどうぞ。こちらから。
トップページの画像もプラハ城への坂道の写真に替えてみました。
しかしこの調子で行くと全部アップし終わるのは一体いつのことになるのやらだよな……。




【2007/07/11 00:30】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(6) |

読了本メモ

415208815X双生児
クリストファー・プリースト 古沢 嘉通
早川書房 2007-04

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主な語り手はJ・Lという同じイニシャルを持つ双子。
第二次世界大戦を境にそれぞれの運命が大きく変わっていくことで複雑に分岐していく物語の流れに読者は翻弄されるんですが、スポーツと青春と三角関係の恋愛と歴史ミステリや改変歴史物の楽しみも味わえる作品です。
読者の知っている歴史と作中で描かれる歴史的事実の齟齬と、双子の辿る道の違い、幻想と現実の境界のあやふやさなど、物語の構造がかなり複雑なので戸惑うこともしばしば。でもその複雑さが再読に耐える面白さに通じているのだと思います。手ごわいなーと感じながらも先を読まずにはいられないので!
第二次大戦時の英国とドイツに詳しければ、作中で触れられている出来事について「あれをこう使うのか!」と感心できるのではないでしょうか。


群青学舎 2 (入江亜季)

群青学舎 二巻 (BEAM COMIX)
群青学舎 二巻 (BEAM COMIX)



入江亜季 著 エンターブレイン 刊



主に若い世代の心の動きや恋の行方を濃やかに描いた佳作が収録された作品集。
基本的には短篇が多いのと一巻からの純粋な続き物が「ピンク・チョコレート」のみなので、この巻から読んでも問題なしかと思います。


最初に収録されている「ニノンの恋」の魔女たちになんとなく昔の少女漫画の雰囲気を感じました(萩尾望都氏の昔の作品や花郁悠紀子さんの「アナスタシアとおとなり」とかあんな感じの雰囲気)。可愛らしくて大好きな作品です。
内乱の中での王女の成長とロマンスを描いた「北の十剣」が収録作の中では一番長くて読み応えがあったかな。ドラマティックかつロマンティックで画面の作り方も華やかでした。あと、国を守る「最後の砦」の描き方が心憎いほど上手いですね〜。陛下ってばこよなく美しくこよなくオットコマエだし!
何かに夢中になった時のひたむきな気持ちとそれに伴う切なさを思い出させてくれる「彼の音楽」も素敵でした。




↓一巻はこちら。


群青学舎 一巻
群青学舎 一巻




【2007/07/06 22:42】 漫画 | トラックバック(1) | コメント(4) |

彩雲国物語─はじまりの風は紅く (雪乃紗衣)

彩雲国物語―はじまりの風は紅く 画像クリックでamazonへ



『彩雲国物語─はじまりの風は紅く』
雪乃紗衣 著 角川ビーンズ文庫 刊




彩雲国の中でも由緒正しく筋金入りの名家・紅家に生まれ、世が世ならお姫様暮らしの筈の秀麗の毎日は節約また節約の涙ぐましい日々だった。
おっとり者の父親の禄のみはで支えきれない家計を彼女の細腕と家人の静蘭の副業とでどうにかしのいでいる始末。
そんな彼女の元に飛び込んできたのが金五百両の謝礼を得られるおいしい仕事。高額の報酬につられて依頼を快諾したまでは良かったが、その仕事はなんと政と女性に興味の無い王の後宮に入ってその教育係となることで……。





中華風ロマンス系成長型ファンタジーかな?


何かと某シリーズと比較されることが多いようですが、方向性が全く違うんじゃないかなぁ……。
キャラクターも立ってるし、話にメリハリもあるし、飽きずにさくさくと読ませる作品だと思います。続きも読みたくなるしね!
基本的には女の子が頑張る話が好きなので主人公の秀麗に関しては好感を持ちました。本来ならお姫様暮らしな筈なのに努力家だし苦労人だから経済観念もしっかりしているし料理も上手いし!(※重要)
 秀麗の手料理を食べてみたいなぁ〜!と読みながら何度思ったことか(笑)。
ただ、容姿が平凡なこと以外はほぼ完璧に何でも出来ちゃう娘さんなので、読者の共感が得られにくい部分があるかもしれません。
あと、日々の生活やコメディ部分はかなり楽しく読めたんですが、国家内の陰謀部分に関してはちょっと急ぎ足かな?と感じる部分がいくつかありました。ページ数の都合などの編集サイドからの要請なのかもしれませんけど、少々物足りなさを感じてみたり。
続巻ではもうちょっとその辺りの部分も語られるのかな?


ワタクシ的には静蘭がお気に入りですが(P214の「我慢してください」プラス笑顔がグレイトで良いですなぁ!)、この先もっと色々な男性キャラが出てきそうですねー。


機会があれば続きも読みたいです。


ブックスタンド

ELECOM EDH-004 ブックスタンド
ELECOM EDH-004 ブックスタンド



大きめ厚めの本がはさめるブックスタンドを探しておったのですが、なかなか良さげなものが見つからず、ダメもとでこれ↑を買ってみましたら予想以上に便利だったのでホクホクしています。A4変形版の絵本を挟んでも倒れないし、かなり厚めの本を挟んでも大丈夫だし。自分でいちいち本を押さえる必要がないのっていいですねぇ!
前面で本を押さえるホルダー部分の透明度(本の下部分の文字が読めないんですよ)とデザインに少々難ありなんですが、値段が値段なのでその辺はあんまり文句を云える筋合いでもないかな(笑)。
本の内容を確認しながらパソの入力をする際に大いに役立ってくれそうです。
これでブログの更新もささっと進めばねぇ……(それは自分で何とかしましょう)。


【2007/07/03 23:47】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) |

気が付けば

6月も終り、今年も残すところあと半年となりました。
5月6月の読了本の感想文を未だに書き終わらない羽鳥です皆さんこんばんは(厭な感じの時候の挨拶)。
ええ勿論自業自得なんですけどね(遠い目)。
そんな駄目っぷりを見せつけるが如く、別館の更新もデタラメになっちょります。とりあえず『聖餐城』と『マハラジャのルビー』の感想文は書きましたんで、他の本は追々。
とか云いながら図書館で色々借りてきちゃったえへ☆(しかも長篇ばっかし)



双生児
クリストファー・プリースト 古沢 嘉通
415208815X



レベッカ
ダフネ・デュ・モーリア 茅野 美ど里
4105055313



三つの金の鍵―魔法のプラハ
ピーター シス Peter Sis 柴田 元幸
4776401096



彩雲国物語―はじまりの風は紅く
彩雲国物語―はじまりの風は紅く



返却期限は7月14日。



【2007/07/01 02:15】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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