『喪の女王 7』(→bk1)須賀 しのぶ 著 集英社コバルト文庫 刊
「そうですね。私たちは、神話の時代も今も変わらず、神々という存在の駒にすぎないのかもしれない」
ミューカレウスは小さく笑った。しかしその目には、激しい光が瞬く。
「それならば、それで結構。駒であると自覚して、なお駒でいなければならない理由などないのですから。私と兄上はすでにタイアスに叛逆しました。あるいはそれも神々の計画通りなのかもしれませんが、それはそれで構いません。我々は、選んだ道を貫くだけです」(同書 P79〜80より引用)
物語の奔流にずっと身をまかせておったので、今回もあらすじは省略の方向で(苦笑)。
次で本当に終っちゃうんですねってぇか本当に終るんですか?
いや終るんだろうけどさぁしかもまたこんな鬼畜めいた続き方だしもうもう!!
などと様々な思いが脳内をよぎりっぱなしのラスト直前の巻でございます。
本格的に、動き出す。
世界が。人が。
そしておそらく、神々も。(P102〜103より引用)
ってな作中の言葉通りの巻でした。
残り一冊で収まるんじゃろかってきちんと収めて下さるのでしょうけど(くどい)。
つーかあれですよ、ネクストジェネレーション篇(女神伝後伝ってことで)が全十巻くらいで次から始まるよ!って云われてもちっとも驚かないどころが奇声を発して大喜びですワタクシ。
などと思わずそんな妄想をかましてしまうほど、お子たち(エティカヤではフィンル、アフレイム、スゥラン。あとザカールではリネ)のこれからが気になるんだよ〜うわーん!!
ナイヤは本当に素敵な女性になってました〜。彼女のお蔭でアフレイムは歪まずに育ったんですなぁ。アフレイムが母親と再会する日が来るんだかどうだかわかりませんが、凍ったままでない心で会えればいいなと願ってます。
この巻はグラーシカ姉上が徹頭徹尾恰好良過ぎてああんもうどうしましょう〜でした。
今までだってワタクシ姉上に惚れっ放しでございましたが、この巻でまた惚れ直してしまいましたよ。ああ何て罪なお方☆
それにしてもルトヴィアの傾きっぷりがいよいよもって同時多発的にやばい感じになってますが、そんな中でもオーリアには良かったねぇ!(貰い泣き)
しかし、人の生き方と信仰のあり方を絡めているのに説教臭くなく面白いってのは凄いことですねー。
シリーズのこれまでを彩っていたザカリア女神の存在がこんな風に変化していくってのも驚きでした。
引用部分のミュカの台詞も印象的でしたが、皆の選択の全てが報われることは無理でも、未来へと続く礎になりますように。
色々気になることは多いんですが、イーダル殿下のことが実は一番気になってます。彼はこのまま闇に堕ちてしまうのかそれとも……。
もはやアホ感想を書き連ねるくらいしか出来ないほど冷静さを欠きながらの読了でした。
ともあれ、11月刊行予定の次巻でいよいよ完結です。
一刻も早く読みたいのにまだ読みたくないような複雑な気分を抱きながら、秋を待とうと思ってますですよハイ……。