
『パレドゥレーヌ〜薔薇の守護〜』
妹尾ゆふ子 著 コナミデジタルエンタテインメント 刊
「私には、勇気をくれる人たちがいる」
つぶやいて、フィーリアは目を閉じた。ヴィンフリートの肩は頭を預けるには少し高い。だから、腕に寄りかかった。手綱をとる邪魔にならない程度に、そっと。
「殿下」
「私もそうなりたい。私も、皆の勇気になりたいの」
(同書 P220より引用)
騎士王を祖とするターブルロンド王国の王女フィーリアは12歳。
父王が病に伏したことにより公式行事や舞踏会への参加などの公務を果たすことを求められ、幼い彼女の生活にも変化が訪れる。
兄王子への劣等感を感じながらも、侍女エクレールを始めとする周囲の人々の愛情や好意に励まされ、フィーリアは王族としての自分と向き合って行こうとする……。
パソコンゲームのノベライズ。著者が妹尾ゆふ子さんだったので購入しました。ノベライズと云っても前日譚だそうなので未プレイでも物語を楽しむ分には問題はありません。
著者の他の作品に比べ、キャラクターを描くことにずいぶん比重が置かれているように感じられて作品世界自体の描写が少なめだった点(古語の詩句の使い方などは著者ならではだったと思いますけど)は少し物足りなかったのですが、これはゲームの作品世界を尊重するノベライズ小説の性格上仕方が無いことですよね。
キャラクターたちは彼らがこれからどんな風に主人公フィーリアと関わっていくのかな?と興味を引かれる描かれ方なのでゲームをやってみたくなってしまいました。
今はまだ幼くてちょっとおバカちゃん気味ではあるものの(笑)、裏表のない性格の少年アストラッド。王女の乳兄弟で頭脳明晰なヴィンフリート。紅の獅子の異名を取る騎士ヴァルター。何やら複雑な事情がありそうな騎士ニーモニウス。あと、騎士にしてはかなり異彩を放っている「美の判定者」(もしくは「変の体現者」)オベルジーヌのことも激しく気になってます。これってもしかして
個人的にはフィーリウス王子を一番気に入っているのですが、流石にゲームではお兄様を攻略することは不可能ですからね〜。残念!(←おいコラ)
堅物眼鏡ことヴィンフリートに関わるエピソードが多かったせいか、実の所フィーリアよりも彼の方が主人公っぽかったかなと思ってしまいました。彼もまんざら朴念仁でもないのだなぁと感じさせられるくだりがかなり好きです。周りの状況が良く見える割に自分のことはさっぱりな辺りが結構抜けてて可愛いいですね〜ヴィンフリート。弟のロートフリートもいい味出してました。
↓ゲームはこちら。
やってみたいんですが、ゲームにずっぽりとはまってこれ以上ダメダメ生活になったら大変だしなぁ……。
パレドゥレーヌ 通常版












