
『アルカサル─王城 13』
青池保子 著 秋田書店プリンセスコミックス 刊
完結巻。
カスティリアとレオンの王、ドン・ペドロの絶頂期から凋落そして死までを300ページのボリュームの中に収めています。これが著者の積み上げてきた歴史の重みか!と感動したものの、プリンセスコミックスで300ページの本って前代未聞な気が(笑)。読んでいて漫画の冊子を物理的に重いと感じたのは初めてですよ……。
ドン・ペドロの絶頂期より数年後の歴史を凝縮し再構成した200ページ分の完結篇では、去っていく人々と残された人々、そして彼らを取り巻く大きな流れが描かれています。
マルティン・ロペスやロドリゲスらの忠臣は勿論、ドン・ペドロの永遠の敵対者であるところのエンリケともこれでお別れなのかと思うと、リアルタイムで追いかけていたのではないワタクシも何か感慨深いものがございます。
あと、ドン・ペドロが長女ベアトリスと交わした約束「どこにいても必ず迎えに行く」にはホロリとしましたよー。ううう(涙)。
ドン・ペドロの娘たちは父の死後、イングランドへ身を寄せることとなりますが、次女のコンスタンシアはエドワード黒太子の弟ジョン・オブ・ゴーント(ランカスター公)と結婚するんですね。
ジョン・オブ・ゴーントやリチャード2世と云いますと、お気に入りの歴史ミステリ(ポール・ドハティーのアセルスタン修道士シリーズ)にも出てくるので、別々の作品でも時代と人物が重なる部分での面白味って堪えられないなぁと思いました。色々面白い時代だったんですね14世紀後半って。
ともあれ、24年をかけて描いてきた重厚な歴史物語の終わりに立ち会えて嬉しかったです。本当にお疲れ様でした。
凝縮された歴史の重さ厚さを噛みしめつつ、外伝も楽しみに待っていこうと思います!












