
『霧の日にはラノンが視える』
縞田理理 著、新書館ウイングス文庫 刊
スコットランドの小さな村、クリップフォードにはある伝説があった。七番目に生まれた子供は妖精の呪いによって狂気に陥ると云うのだ。「呪い」によって叔父を失ったラムジー・マクラブもまた七番目の息子だった。自らの呪いを解く為に村を飛び出しロンドンへとやって来たラムジーは、窮地を救ってくれたジャックという青年の元に身を寄せるのだが、彼の周りでは奇妙な出来事ばかりが起こる。そしてラムジーの身にも異変が起こり……。
現代の英国を舞台にした妖精譚って事で以前から読みたかったのですが、全4巻で完結したのを機に購入してみました。面白かったです。
色々な要素が詰め込まれていて、語りも上手いのでするすると楽しく読ませて戴きました。ケルト伝説の取り入れ方や設定の使い方も巧みですね。民話などでよく出てくる「七番目の息子」にも納得の行く説明が施されていて、思わず「ほほ〜」と感心してしまいました。
勿論、主人公のラムジーをはじめとした登場人物達も魅力的です。謎めいたジャックも良いのですが、ワタクシの目下のお気に入りはガタイが良くて荒っぽいのに実は面倒見の良いお人好し(?)のレノックス。
同時収録の続篇「晴れた日は魔法日和」に出てくるラムジーの幼なじみのネッシーも良いですね〜。
可愛い! 凄く可愛いよネッシー!! ああんもう、どうしてラムジーはネッシーの乙女心がわからないのかしら?などと気を揉みながら読んでましたよ(笑)。
このふたりはこれから先にも活躍してくれそうなので続きを読むのが楽しみ。












