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1936年、夏。英国南西部コーンウォール。
ジャネットとアーシュラの老姉妹は海辺で静かな暮らしを送っていたが、遭難して浜辺に打ち上げられた青年を助けた事で彼女たちの生活は一変する。
アンドレアと名乗る異国の青年を世話するうち、姉妹にとって彼の存在は次第に大きなものとなる。妹のアーシュラは叶わないと知りながらも、彼への想いを深めていく……。
そんな日々の中、アンドレアに素晴らしいヴァイオリンの才能があるとわかり、彼の才能を目に止めた女流画家オルガは著名なヴァイオリニストである兄、ボリス・ダニロフに紹介したいと姉妹に手紙を認めるのだが、アンドレアとの暮らしを壊されたくない姉妹はオルガの手紙を彼に見せる事無く焼いてしまう。ドイツ語という共通言語のあるオルガの口からダニロフの件を聞いたアンドレアは姉妹の行動が理解できずに戸惑う。
そして、オルガからロンドンでダニロフに会う手筈を整えたと聞かされたアンドレアは姉妹に別れを告げずに慌しくコーンウォールを去る。
ふたりが去ったと聞かされた姉妹は衝撃を受けるが、元の静かな生活を取り戻す。
やがて姉妹の許にアンドレアからの手紙が届き……。
初恋と片思いの切なさを描いた映画だったなぁと思うのですが、冒頭からジュディ・デンチ演じるアーシュラの乙女っぷりには脱帽でした。浜辺に打ち上げられたアンドレアを見つけて、彼から目が離せなくなってしまう(一目惚れなんですな)シーン、ふたりで海辺を散歩してアンドレアから手渡された貝殻を大切な宝物のように受け取ったり、散髪の時に庭に落ちた髪をこっそりしまっておいたり。
あと、アンドレアに英語を覚えて貰おうと部屋中の家具に英単語を書いた紙を貼っちゃう健気さ。しかも自分にも貼るんですがそれが逆さま(笑)。なんたるお茶目さなのか。
いやあ、女性の可愛らしさって年齢ではなくその人がもともと持っている素養による所が大きいんですね。本当に可愛らしかったです。
それでいて最後には毅然とした大人の女性の強さを見せてくれて、やっぱりジュディ・デンチは素敵だ〜と再確認しました。
マギー・スミスが演じたジャネットの過去のロマンス(とその喪失)を匂わせる所も良かったです。自分が通ってきた道だからこそ、妹の気持ちを察して繊細な心遣いが出来るんだな。この辺は監督の視線の優しさと柔らかさが出ていたと思います。
切ないばかりでなく、ちょこちょこと笑いを差し挟んでいるユーモアの加減も絶妙でした。姉妹の家の家政婦ドーカスに対して村のおじいちゃん2名が「あれでも40年前はべっぴんだったんだがなぁ」(※台詞うろ覚え)としみじみ云うシーンが何ともおっかしくて大好き(笑)。
そして何と云っても素晴らしかったのはコーンウォールの海と姉妹の住む家の庭ですね。コーンウォールには一度だけ行った事があるのですが、その事も懐かしく思い出しつつ堪能致しましたよ。あの何とも表現し難い海の色に「ああ、コーンウォールの海だ!」と見惚れてしまいました。
忘れてならないのは劇中で使われている音楽の美しさ。ヴァイオリンの吹き替えはジョシュア・ベルでしたが、甘い音色が余韻を残してくれました。失礼ながらこの方そのまんまアンドレア役で出演しても良いくらいの美形ですね〜。いや勿論ダニエル君に不満なんかございませんよ。水着姿以外はね(笑)。
美しい風景と音楽、登場人物の繊細な心の動きを楽しみたい方は是非。











