
『喪の女王 4』
須賀 しのぶ 著 集英社コバルト文庫 刊
深夜、ミゼーマ宮の図書室でバンディーカ女王と対面を果たしたカリエ。バルアンへ身柄を引き渡されるのではないかと警戒するカリエだったが、バンディーカ女王はユリ・スカナの秘められた歴史や、為政者と国のあり方を彼女に語リ始める。
そして語りがバンディーカの過去へと及んだ時、女王に異変が現れ……。
またしてもカリエ危うし!な所で続くですヨ! んもう!!(身悶え)
バンディーカ女王陛下の過去話はこの巻で終了ですね。もっと読みたい気持ちもアリアリですが、こういう展開では仕方がございませぬなぁ……。ジェローヴァ夫人とのエピソードももうちょっと読みたかったです。
しっかし、徹頭徹尾濃い人生で偉大な女傑の一生そのものでございましたね。流石だ。
傍目からだと凄い人だな〜とは感動しますけれど、こういった色々な意味で強烈な方が身内だと何かと大変です。そのひずみを引き受けてしまったのが王家の三姉弟な訳ですが、特にイーダル殿下の屈折振りときたらもう……(涙)。華やかな外見と言動の裏にはこのような秘密が!(……って前々から伏線張ってありましたけど)
本領(本性)発揮した後の豹変っぷりにはカリエならずともトキメキが止まりませんですよ。いやん(頬を染めつつ)。
それでいて悪人ぶったりしてみたりしてなぁ……。グラーシカ姉上との例のシーンにはちょいとびっくりでしたが、あれは彼なりの甘え方なんでしょうねぇ。かなり痛々しいけどグラーシカ姉上が受け止めてくれて(←?)良かったなと。
でもあれだ、こういう環境の中で育った割に(失礼な)グラーシカ姉上は真っ直ぐにお育ちでございますな。それだけ幼少期にネフィシカ様から愛情をたくさん貰ったのではないかと推察しますが、その長姉がいまではああですし……。御夫君のグナウスキー侯爵もイーダル殿下の上を行く食わせ者のようですし。どうするどうなるユリ・スカナ王家?
次はルトヴィアの方に話が行くようですけど、ドーン兄ちゃんどうなっちゃうのかしら。ミュカの事も激しく気になりますー。
ユリ・スカナよかルトヴィアの方が政情めっちゃ不安定だしさ……。不安だ。
でもそうなると、ギアス海佐の再登場もそろそろかな?
その点はかなり楽しみにしております。
作中で肉体的にザカリア女神に一番翻弄されているのは勿論カリエですが、精神的に一番翻弄されているのは実はサルベーンなのではないかと思います。
何かもう、女神の呪縛から逃れたいのか自ら進んで囚われているのか本人にもわかってないのかもしれないですね。彼の人生は女神とあまりに深く結びついてしまっていて、望んだとしてももはや呪縛を断ち切ることは不可能なのかもしれず。彼が女神との関係を清算できた時にこの物語も終るのでしょうか。
そう云った面でサルベーンはカリエの対照を成していると思っているので、彼の最終的な選択にも興味が尽きません。
つーか、サルベーン。あんたラクリゼとのことはどうするつもりなのよ。
回答如何によっちゃ容赦しないよ?(←おいコラ)
この後はしばらく間が空くそうですが、じっくり養生なさってから次回作を読ませて戴ければと思います。何と云っても体が資本ですし。
どうぞお体おいとい下さいませ!(ってここに書いてもさ)












