
『Under the Rose 4』
船戸明里 著 幻冬舎バーズコミックス 刊
背徳! 絶望! 泥沼!な感じの4巻です(初読時の率直な感想)。
いっやーもう黒い! 黒い黒過ぎるよ次男ってばさぁ……。
ウィリアム、誠に勝手ながらワタクシはこれから君のことを暗黒策士と呼ばせてもらうことに今決めたよ……。
そんな彼に翻弄されっ放しのミス・ブレナンの姿を見ているのがもういたたまれなくて読んでて胸苦しくなりました。いや、反撃(?)しようとはするんですが、あえなく敗退してしまうんですよね〜(落涙)。
彼女が信じていた「正しさ」が突き崩されてしまうあたりの描写の情容赦無さがもう強烈に物凄かったです(日本語が変)。ミス・ブレナンは己を取り戻すことが出来るんでしょうかねぇ……。
登場人物を多面的に描いていく手法が今回も発揮されておりましたが、アンナママの過去もなかなかに強烈でございました。「売られた」花嫁だった彼女の鬱屈もわかるような気もしますが、なにもアーサー父ちゃんにあそこまでしなくてもなぁ……と思ってしまう自分はやはり甘ちゃんなのかしらと。
想いの行く先が必ずしも正しい方向に向かうわけではないのが世の常かもしれませんが、それにしたってねぇ……(溜息)。二十年も頑ななままってある意味で凄いのではなかろうか。長年のお付き合いだと腹立たしい程の無神経な喜びにもほだされたりする部分ってあるんじゃないかなぁとワタクシなぞは考えてしまいますけども、きっとそれだけアンナの心の闇が深いのでしょう。
でもあれだ、アーサー父ちゃんは常に直球勝負過ぎますよねぇ。直球が駄目なら変化球、押しても駄目なら引いてみな、熱烈ラヴラヴ攻撃が効かぬのであればちょっとそっけなくしてみたりとか策を弄さなくてはですよ(←いらぬ世話)。ま、そういう器用さが無いところが父ちゃんの長所なんですけども。
アルバートの幼児体験もかなり鮮烈だったのですね。
歪みっぱなしの家庭で育ったにしては存外まともなのは(←失礼な)血の繋がりのない「家族」のお蔭だったのかー。
あと、アルバートのミス・ブレナンに対する真意が気になってたまらないです。彼の思惑は一体?
グレースの事件もまだ片付いていないような含みが持たされているのも気になります〜。
そんなこんなで続きが気になる本篇ではございますが、描き下ろしの「マーガレットさん」では、マーガレットさんってばとうとう衝撃の大宣言ですよ!
うわー、マーガレットさんったら(この時代にしては)なんと大胆な発言を!
応援しているので(←何を)頑張って下さい(←だから何を)マーガレットさん!!












