
『大奥 2』
よしながふみ 著 白泉社 刊
男女逆転大奥の成り立ちが語られる巻。時代としては1巻よりも過去にあたるので、この巻から読んでも差し障りはなさそうな。
男性優位である筈のそもそもの大奥がどのようにして吉宗の時代にあるような形になったのかと云うことには興味津々でしたが、こういうことであったのかと。
予期せぬ事態で存続の危機に陥った徳川家を存続させる為、男女の役割を力技で交換させてしまう春日局の策謀で男大奥が誕生します。ここの閉塞感がまぁ読んでいていたたまれないと云うか積極的につらいんですよ。
その閉ざされた場所の中で生まれる「家光」と「お万」のロマンスで落とすところがなんとも切ないんですよねぇ。ふたりの恋は互いの救いになるのかどうか。
それにしてもラストでの有功の匂い立つような美貌には脱帽でしたわ……。
疫病で社会が大きな変転を遂げるに到って、将軍家の変質は勿論のこと、民の意識も変わっていくエピソードがきちんと盛り込まれていたのが説得力があって印象的でした。












